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2006年07月05日

『自衛隊VS北朝鮮』半田滋

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とうとうミサイルが発射されました。

予定を変更し、とりあえず、今日は、数日前に UP した本記事をもう一度掲げておきます。
日本中がワールドカップを注視している間に、北朝鮮のミサイル「テポドン」の問題が緊迫してきました。確か、4年前の日韓共催のワールドカップの時も、北朝鮮は韓国海域に侵入し、海で派手な銃撃戦を繰り広げました。

その時は世界中の注目を集めようと、その時期に行ったのだと思いましたが、今回はスキを突こうというのでしょうか。明らかにテレビはサッカーに占領されていますので、報道も少ないですね。威嚇なのでしょうか、本気なのでしょうか。

万一、ミサイルが発射されるようなことがあれば、どこに向けられるのかにもよりますが、一気に国際情勢が緊迫し、場合によっては、サッカーなど吹っ飛びかねません。

とりあえず我々一般市民にできることはほとんどありませんが、自衛隊はイージス艦などを急派、厳戒態勢を敷き、日米両政府も緊張して対応していることと思われます。中国がやはりカギのようです。

実は、10年以上前に、自衛隊が極秘で作成していた『K半島事態対処計画』というものがあります。これは、朝鮮半島有事に備えたシミュレーションで、それを入手し分析、検討を加えているのが本書です。

内容は非常に具体的です。まず北朝鮮が日本に侵攻してくるパターンを1:航空侵攻、2:弾道ミサイル、3:ゲリラ(特殊部隊)攻撃、4:海上交通路妨害に分けて、それらの可能性、対処方法、問題点などを洗い出しています。

兵数から、重要防御地区や施設、装備、米軍との連携など詳しく検討されています。各章ごとに設けられた小説風のシナリオ紹介が緊迫感を高めます。燃料も乏しく、兵器も古い北朝鮮なら、特別軍隊が強いわけではなさそうですが、そう簡単にことは済みません。

日本には憲法の制約があります。平時であってもこのようなシミュレーションを行い、万一に備えるとは頼もしいと思って読んでいたのですが、さまざまな検討をしていってわかったのは、自衛隊は『何もできない』ということで、かなりショッキングな内容です。

PKO活動に持っていくガスマスクや防弾チョッキすら武器輸出となる国柄では何をするにも法律の壁があります。さらに縦割り行政はここでも大きな問題として横たわっています。

警察、消防、自衛隊の連携の問題。米軍との共同作戦と集団的自衛権の問題。軍事同盟を結んでいない韓国との連携問題。難民の扱いなど、政治の問題も挙げればキリがないほどです。

その後ガイドラインやテロ特措法などで、自衛隊にとっては少しずつ有事に対処する法的根拠ができているのですが、それでもなお現在の北朝鮮情勢を見ると、法整備をはじめ、防衛に関する準備は絶望的なほど遅れていると感じました。

イラクからの自衛隊撤収が正式に決まった矢先のこの問題。平和裏に解決されることを祈るばかりです。


http://tokkun.net/jump.htm


『自衛隊VS北朝鮮』半田滋
新潮社:203P:714円

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posted by VIVA at 12:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記
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