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2006年07月26日

『やさしさの精神病理』大平健

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やさしさ


「年寄りだとみなされる不快感を与えないように席を譲らないやさしさ」
「だまって返事をしないやさしさ」
「好きでなくても結婚してあげるやさしさ」
「友達には心理的な負担を与えたくないから悩み事を相談しないやさしさ」…

気をつかっているというのは、わかりますが、不可解な「やさしさ」 が若者の間に広がっているというのが、筆者の指摘です。

本人は、それが本当の「やさしさ」 だと心から思っているのですが、“他人のことを思いやる” というより、“感情を害したくない” または逆に“自分が嫌われたくない” という思考回路でしょうか。

筆者は精神科医で、多くの症例で、患者とのやりとりを紹介しています。若者は互いに傷つくことを恐れ、負荷のない人間関係を求めようとするという指摘ですが、これはいろいろな評論家も指摘していることですし、私も生徒を見ていて、“つながっているけれど、それほど関係は深くない” と感じる場面は増えています。

精神的に思いつめた人は、筆者のような専門家に心理的な負担を委ねようとします、が、カウンセラーが「良い人」 だとやはり負担をかけることを回避する人もいるようです。

なにやらややこしい話になってきたなという印象です。ストーリーがありますので、読み物として読んでも面白いのです。「男らしい人」より「やさしい男の人」の方が今はモテるそうです。ハイ。


http://tokkun.net/jump.htm


『やさしさの精神病理』大平健
岩波書店:240P: 819円


P.S. 「真剣に叱ってくれる人が本当に優しい人なんだ!」、ということで、私はいつも生徒たちを本気で叱っております。すごい勢いでしかりますが、やっぱり怒られるのはイヤですよね(笑)。難しい。


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posted by VIVA at 13:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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