★gooブログ【本を読もう!!VIVA読書】のミラーサイトです★
■■■TB・コメントはgooブログの方へいただけると大変うれしいです■■■

2006年08月20日

『「浪士」石油を掘る』 真島節朗

■■ gooブログ 本を読もう!!VIVA読書!の写しです ■■

浪士石油を掘る

 
“192◎年生まれの若輩” とおっしゃる、tani 先輩のブログ “ 狸便乱亭ノート ”がご縁で、時々、拙ブログにもコメントを下さる真島節朗先生の著作です。

別の著作、『海と周辺国に向き合う日本人の歴史』 で、第1回古代ロマン文学大賞研究部門優秀賞を受賞されています。

が、そちらは歴史オンチの“拙者”には、書評を書くことは、とてもムリですから、本書をご紹介します。


真島先生は、日本石油関係のお仕事をされており、 『日本石油百年史』 を編纂されたそうです。本書の主人公も、明治初期に石油をビジネスとして手がけた人物でしたので、読む前は “ご趣味の本、あるいは、石油の歴史本だろう” と想像しておりました。


ところが、読み始めてびっくり。すべて史実に忠実なまま、わくわくさせる小説になっているではないですか。正直たじろいでしまいました。

おお、司馬遼太郎の世界だ…と。 そのあとは一気読みです。


時は幕末。尊皇攘夷 から富国強兵殖産興業 へと、急激な変化が国を覆い、文明開化 である同時に、大混乱の時代。その時代を生き抜いた、主人公、石坂周造(実在した彦根藩士)の物語です。

竜馬に負けないワイルドな性格ですが、本書によれば、この人物は…



■■■ 尊皇攘夷の浪士で関東を中心に大活躍し、戊辰戦役終息後はベンチャービジネス第一号ともいえる「石油会社」を創立、殖産興業の旗手となるなど、維新に情熱と生涯を捧げた。
しかし、小説の脇役に「おおほら吹き」か怪物で扱われることはあっても、正史に表れることはまずない。薩長土肥出身者なら維新のヒーローとなったであろうし、政治を動かし、財閥でも残せば元勲のひとりになっていたかもしれない。周造の性格もあるが、とにかくなぞの多い人物である。 ■■■


また、本書執筆の動機について、

『維新の元勲とはされないこのような人々のエネルギーが、近現代史のスタートにどういう役割を果たしたのか、もっと解明されても良いのではないか』 と書かれ、

会社の先輩に『もっと多くの人に周造を知ってもらいたい。小説にしてもおもしろいものができると思う』 と言われ、出版社に相談したところ、自分で書くのが一番と勧められたがきっかけだそうです。(すごいエピソードですね)


本書がその結実です。

坂本竜馬だって、司馬遼太郎氏などが取り上げなければ、これほど英雄として、日本国中に知れ渡ることはなかったはずです。周造だってそうでしょう。

誰かがたずねて行かなければ、何も応えてくれないのが歴史でしょうから。

(あっ、そういえば、石油も同じですね。大昔から地下に眠っていても、誰かが掘り当てない限り、決して外には出てきませんね。)


私は、日本史の知識がほとんどゼロに等しい人間ですが、それでも本書は慶喜公勝海舟西郷隆盛山岡鉄舟近藤勇黒田清隆ら、数多くの英雄と、名も無き庶民や兵士たちが脇を固め、まったく飽きることがありませんし、大変読み応えのある一冊でした。


もし本書の続編があったら、ぜひ読みたいですね。真島先生、“ブログより小説を” なんて申し上げたら怒られるでしょうか。


いつもながら残念なのは、もう少し自分に漢詩や古文の教養があれば、より一層、深く味わうことができたはずだということですね。

本当にブログのお付き合いの中からすばらしい一冊にめぐり合えました。隠れた(と言っては大変失礼ですが)名著だと思います。




http://tokkun.net/jump.htm



P.S.キムタツ先生 とお会いできたり、こうしてすばらしい本にめぐり合えたり、ブログの力はすごいなと感じます。この場を、“まじめ、出会い系ブログ” にして、いつの日か、tani 先輩や、真島先生の謦咳に接する機会を夢見ております。このご紹介記事が作品を汚すことのないことを祈りつつ。



また、真島先生は 『 反戦老年委員会 』 という、これまた読み応えのあるブログを書かれており、反戦の闘士でもあります。ぜひご覧下さい。(小林よしのり、隠さなくっちゃ(笑))



『「浪士」石油を掘る』 真島節朗
共栄書房:243P:1800円




■■ ランキングのお嫌いな tani 先輩ですが、今日だけは、真島先生のためにもクリックしてくださると信じております(笑) ■■

昨日皆さまの応援のおかげで にほんブログ村 本ブログへ では、かろうじて1位でした。ありがとうございます。  

また日本最大といわれる   でも、なんと5位に上げていただきました。ありがたいことです。  

さらに、こちらまでも→  

謹んでお礼申し上げます。
posted by VIVA at 02:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。

この記事へのTrackBack URL
http://www.hontsuna.com/tb/1749487
※半角英数字のみのトラックバックは受信されないようになっています。