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アメリカの中間選挙がもうじき行われます。ブッシュ大統領の共和党は、イラク戦争のベトナム化がささやかれ、株価は高いのですが、どうも旗色が悪いようです。もちろん、ここからウルトラCを狙って、何かやるという可能性がない訳ではないでしょう。
メディアが選挙結果に与える影響力は日本と同様、アメリカでも非常に強いのですが、そのメディア、特に、テレビ番組を本書は強く批判します。
副題は 『拝金主義と無責任さが渦巻くアメリカ・ジャーナリズムの実態』 です。帯には『田原さん、筑紫さん、久米さんにぜひおすすめの』と書かれていますね。確かに日本のテレビ局の視聴率競争も目に余ります。
いわゆる娯楽番組だけでなく、スポーツやニュース番組もイベントやワイドショーの要素が増えている気がしませんか。 自局の放送するスポーツイベントは、芸能人が出てきて、まるで世界中が注目しているかのようにしつこく宣伝しますし、視聴率の稼げる“みのもんた”は奪い合いですか。
長島一茂さんが、政治、教育ニュースにコメントしますし、古館さんは今や、看板キャスター。そのうちスマップでしょうかね。
アメリカでは、レーガン大統領の時代にメディアの規制緩和があり、やはり激しい競争が起こりました。いろんな影響が出たのですが、まず何よりも、大物アンカーマンがニュース番組に登場するようになりました。
やがて、彼らはたった一日の講演で平均的アメリカ人の年収以上を稼ぎ出してしまうスタープレイヤーになりました!そういえば、日本でも昔、久米宏さんの年収が、2億とか5億円?とか聞いて、びっくりした覚えがあります。
彼らがそれを手放すわけはなく、そうなるとかつては『真実を伝える』 というのが、レポーターやキャスターの使命だったのが、いまや『有名になる』に変わってしまったのだそうです。
極度に“政治的正しさ(PC)”に留意するあまり、主張がすべてリベラルなものになってしまい、それも庶民感覚からずれていると指摘します。一方純粋な公益だけを代弁するような主張はおもしろくないために、対立をあおったりもする。
さらに、政治家の多くはメディアのせいで “お金のためにくだらないことをしている、権力を乱用している人間” として見られてしまい、国民が政府を信用しなくなってしまった。また、視聴率をあげるために平気で番組の質を落としているということも指摘されます。
ここで批判されるアメリカのニュース番組はCBSの60 Minutes、PBSのNews Hour、CNNのCrossfire、ABCのThis Week などなど、いずれも代表的報道番組やニュースです。
実名でアメリカの大物キャスターなどが何人も批判されているのですが、私の知っている人が半分くらいでしょうか。全員分かればもっとおもしろいと思われる点で残念でした。 日本にもこんな本があればぜひぜひ読んでみたいと思います。
http://tokkun.net/jump.htm
『アメリカ人はなぜメディアを信用しないのか』ジェイムズ・ファローズ著 池上千寿子訳
はまの出版:342P:2310円
P.S. アメリカの中間選挙に関して、受験生は、genio先生のブログで必ず確認!
→『試験に出る!時事ネタ日記』
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