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プロ野球選手はアメリカが大好きなようです。松坂選手までアメリカに行ってしまうことになり、イチロー、松井…などなど、今や覚え切れないほどの超一流選手が大リーグ入り。田口選手のワールドシリーズでの活躍は、確かにうれしかった。
ところが、イラク戦争の混迷を受けて、アメリカ国内でも、また日本でもアメリカを批判する声が高まってきた印象ですが、同時に北朝鮮問題があります。今何かあった時に頼れるのはアメリカだけ。
日本人は複雑な感情でアメリカを見つめている。そんな感じでしょうか。
アメリカの情報通、ysbee さんから、『アメリカ人はなぜメディアを信用しないのか』 へいただいたコメントで本書を思い出しました。紹介しましょう。
本書の筆者、広瀬氏はイラク戦争に突入したアメリカを当初から激しく批判しました。かねてからイラク戦争にまい進するブッシュ政権には、大統領はじめ多くの石油利権にかかわる大臣や高官がいる事実は指摘され続けてきました。
イラク復興で生ずる利権も、アメリカ企業が契約済みというのも事実ですが、広瀬氏は、イラク戦争は利権などと全く関係なく、アメリカ社会の持つ本来的なしくみが必然的に引き起こした、殺戮だけが目的の戦争であり、早々にその失敗を予想していました。
その保守の持つしくみは、石油ではなく鉄道資本と石炭産業であるとして、その歴史を紐解きます。何と、アメリカ建国以来続いている、その利権構造、人脈がユダヤ資本と結びつき、途方もない財力を生み出しているというのです。
今、それを守ろうとする勢力がネオコンと呼ばれ、ブッシュ政権をマスコミ、軍事産業、金融界などを通して押えてしまったという指摘です。その構造と系譜を精査し、権力者がそれを国民に悟られないようにしているしくみを解説します。
そして、それを可能にしているのがロスチャイルド系のユダヤ資本であると繰り返します。
ちょっと待ってよ、本当ですか?言い過ぎじゃない?と問いかけたくなる一方で、これまで、ご紹介した、『官僚病の起源(岸田秀)』 や 『ロスチャイルド家―ユダヤ国際財閥の興亡(横山三四郎)』 と通じるところがあります。
ここに描かれていることが事実であれば、チョムスキーが 『9・11−アメリカに報復する資格はない』 で主張するように、アメリカは完全なテロ国家となり、特に今の政権は、犯罪まがいのことを平気で行なう最悪の集団ということになります。
また、“日韓を反目させるように仕向けたのはアメリカである” としたのは、金完燮(キムワンソプ)氏 の著作ですが、広瀬氏も 「アメリカの恥部を知ることが、アメリカが手招きするアジアの戦争から我々を守る活路である」 と主張します。
本当に引き込まれるように読みました。アメリカ社会を牛耳る保守のしくみを徹底的に解き明かした一冊ており、筆者がそもそもかなり反米であることを頭に入れた上で読んでいただきたいのですが、衝撃的な内容でした。
http://tokkun.net/jump.htm
『アメリカの保守本流』広瀬隆
集英社:254P:735円
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