
中学・高校受験が終わったばかりですが、来年の受験生たちは塾選びや受験勉強のスタートを切っていますね。当塾に来ていただくのが一番良いのですが(笑)…、ものすごいタイトルが目に止まったので買ってみました。
サブタイトル、“だれも書けなかった「塾」とのつきあい方” ですよ!同業界に身を置くものとしては、何が書いてあるのかと気になりますよね(笑)。しかもアマゾンではすごく売れていて、レビューでも絶賛されていましたから。
まぁだいたい書いてあることは妥当だと思うのです。一点だけ、筆者の分類で、勉強グセを付ける必要のあるタイプのお子さんに、Z会の通信添削を薦めている点を除いて、ほぼ賛同できる内容でした。(私は勉強グセのない生徒には、通信添削はとてもとても薦められませんので…)
ただ、すべてのタイプの子ども、すべてのタイプの塾を網羅しようとしたためか、家庭学習のやり方なのか、塾の利用方法なのか焦点がぼけてしまい、繰り返しの記述も多くなってしまった印象です。
個人的には、中学受験などで有名な大手の塾や予備校の例えば、AとBとCの違いや、うまい利用方法なんかが詳しく出ているのかと思ったのですが、そうではなく大手進学塾という一くくりで、中小の塾や、個別指導の塾、地域密着型とタイプ別に分けた時の特徴を述べるにとどまります。
例えば大手進学塾では受験のノウハウや情報が他に比べて多いとか、能力別クラス編成で競わせるなど、まぁ、普通の内容です。それにはどんな子が向いているとか、合わない場合はどうするかといったごくごく一般的なアドバイスが書かれています。
どちらかと言えば、そういうアドバイスが有益なのは、家庭学習や塾での勉強が思ったようにはかどっていないお子さんでしょうから、勉強嫌いあるいは苦手だと思われる生徒のご父母が読まれたら得るものがあるのではないでしょうか。
全体的に筆者の口調も、さまざまな学習の場面で問題が生じているであろう生徒の父母向けに書かれている印象です。
勉強好きにするために、家庭学習や家庭環境に関してアドバイスもいくつか具体的なものもあります(トイレに何かを貼るなど)が、親野智可等先生の書かれた『「親力」で決まる』や陰山英男先生の『本当の学力をつける本』などの方が情報がずっと多いですね。ただしこの2冊は塾に関してはあまり触れていませんが。
筆者の女性の責任者ならではと思わせる、細やかな心配りや、子どもや悩んでいるお母さんに向けられる暖かい視線には見習うべきところが多々ありますので、もう少し、塾に的を絞って書いていただけたら有益だっただろうという一冊でした。
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またまた危なくなってしまいました。
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『学力が伸びる塾の活かし方子どもの活かし方ー誰も書けなかった「塾」との付き合い方』吉本笑子
エビデンスコーポレーション情報センター出版局:190P:1365円




