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2007年03月06日

『隣の子どもはどうやって東大に行ったのか』 講談社&東大脳研究会


隣の子はどうやって東大に行ったのか2.jpg


“『ドラゴン桜』で書けなかった規格外の「超子育て術」を一挙公開!!” 

とありますが…、ある程度予想していたとはいえ、またやられました(笑)。そもそも!“超子育て” という言葉、違和感がありますが…。東大生親子のアンケートから見えてくる家庭環境、子育ての特徴を拾っているのですが、そこから見えてくるのは、“超子育て” というものではなく、ごくごく普通の家族像です。


だって一番最初が、“朝に「ごはん」をしっかり食べる” ですよ。これ “規格外の超子育て” でしょうか(笑)。 いや、確かにとても大切なことではありますが…。



これに象徴されるように、本書は規格外どころか、とても当たり前のことを述べている教育書です。なぜ、朝に、パンではなくごはんが良いかという説明が続くわけです。その内容自体は大変参考になることが書かれています。そういう本です。


ただし、アンケートを東大生1000人分も集め、それをもとに本書が書かれているにしては、そのもっとも大事なアンケート用紙も載っていませんし、結果も人数の記載はなく、単に%の表示のみ。いつ、誰がどのようにしてアンケートを行ったのか、その調査の実施要領のようなものも全く書かれていませんので、正直、かなり粗雑な印象です。


うがった見方をすれば、すべてのアンケート結果を載せているかどうかすらわかりません。執筆側に都合の良い結果だけを拾い上げている可能性もあるということです。意外なほど、東大生は“普通の子ども” だったという結果が続きますから。


科学的な調査を扱う本であれば、こういう手続き上というか、学問的正当性に関して、致命的ともいえる欠陥がありますが、書いてある内容は確かに大切なことだと思います。せっかく良いことが書かれていると思うので、この編集の仕方は残念ですね。


「小3までに育てたい算数脳を先日取り上げましたが、それに似た発想や脳のしくみについての解説があります。



アンケート結果の例としては、東大生が幼児期によく行っていた場所

1位:公園 2位:スーパー 3位:デパート 


よくやった遊び

1位:鬼ごっこ 2位:ボール遊び 3位:サッカー


幼児期の習い事

1位:スイミング 2位:ピアノ・オルガンなどの鍵盤系 3位:公文 



いかがです。これらを東大生の特徴として解説するのは難しいでしょう(笑)。だって東大以外のどこの大学でアンケートを取っても似たような結果になると思いませんか。


ですから、本書では、例えばスーパーなどで価格や割引の計算などをやらせましょうという感じの記述が続きます。また、水泳などの全身運動をするとどう脳が活性化するかなどを説明するわけです。


本書がすぐれているのは、東大生アンケートとは関係なく、そういった教育効果などの説明が参考になるという点です。やはり親野智可等先生の書かれた「親力」で決まるや陰山英男先生の本当の学力をつける本と同じで、朝ごはんや、あいさつや運動、そして家族の会話などの生活習慣を重視します。


ですから、むしろ東大と離れてお読みいただければ、何の不満もない、子育てに関するさまざまなヒントの詰まった一冊です。

それにしてもうまい題を付けたもんですね(笑)。


 


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『隣の子どもはどうやって東大に行ったのか』 講談社&東大脳研究会
講談社:218P:1365円

 

posted by VIVA at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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